昨年、アメリカ・シアトル州スポーケン市の道場を訪問した時、同道場のアメリカ人(白人)指導者から、「非切」とう言葉を耳にしました。非切とは、我が「非心」を切ると言うことで、剣道最高の指標なのです。実に素晴らしいと思いましたし、アメリカの指導者が剣道に何を望んでおられるかを、よく窺い知れた思いがいたしました。
剣道はまさに「非切」であります。己の非心を切り、社会の非信を切り、すべてを「正」の一字に帰一するものであります。心を正し、身を正し、さらに行いを正し、最後は世を正す行動こそ剣道本来の目的であり、剣道が現代社会に生きる究極の使命だと思います。
日本は資源皆無の国と言われていますが、ただ無限にあるものは、まさに精神的資源だけであるかもしれません。
蔵の宝大切なり 蔵の宝より身の宝大切なり 身の宝より心の宝大切なり 日蓮






