剣道には多くの流儀、流派があり、幕末には五百余流の多きを数えたと言われますが、その中にはほとんど同形のものも多く、示現流とか柳剛流のような断然たる特異性を持ったものは少なかったのです。
流儀の流とは水の流れてやまざるごとく、下へ下へと伝えくだるものなりと言われるように、元は一つであり、下に行くほど支流ができ分派を生じて、しだいにその数を増したものです。そしてその流派の出所はだいたい三つの原点を持ち、「流祖名」「理念」「地名」に基づくものが多いのです。
昔から関東七流・京八流と言われますが、関東七流は鹿島香取の剣であり、京ハ地流は鞍馬流であります。関東は鹿島香取から起こり、関西は鞍馬流にその源を発しているのです。






